ホリー絵日記

英国はスコットランドの片田舎で「香ばしいまでに自由なスコットランド人夫」と「こじらせた日本語を巧みに操る年子の娘達」の言動を日々記録した絵日記ブログです

2015/05

朝――窓から見えた景色はなんとも穏やかではなかった。ショベルカーが引っ切り無しに我が家の裏庭ギリギリを掘りまくっていた。数時間後――裏手が断崖絶壁になった。いつも通りフェンスに飛び乗った猫達が崖を目前に急ブレーキを掛けていた。今まで更地だったその空き地に ...





朝――
窓から見えた景色は



なんとも
穏やかではなかった。





ショベルカーが引っ切り無しに
我が家の裏庭ギリギリを
掘りまくっていた。

数時間後――



裏手が
断崖絶壁になった。






いつも通りフェンスに
飛び乗った猫達が
崖を目前に
急ブレーキを掛けていた。

今まで更地だったその空き地に
刈った芝を捨てる事が
出来なくなったので
巨大コンポストを急遽購入。


(モモカ撮影)

「芝刈り」の新しい
ワーク・メイト(真顔



(モモカ撮影)



(モモカ撮影)

残念だが
そこでまったり出来るのは
今日だけだ。






誕生日前日の5月28日――①誕生日用に購入したブラウスの電子タグが付きっぱなしだった②車がオイスターキャッチャー(都鳥)の糞まみれになっていた③突如ドライヤーが壊れたので濡れ髪まま就寝④就寝後まもなく旦那にパスポート用の写真を撮ってくれと叩き起こされる⑤髪 ...





誕生日前日の5月28日――


①誕生日用に購入したブラウスの
電子タグが付きっぱなしだった

②車がオイスターキャッチャー
(都鳥)の糞まみれになっていた

③突如ドライヤーが壊れたので
濡れ髪まま就寝

④就寝後まもなく
旦那にパスポート用の写真を
撮ってくれと叩き起こされる

⑤髪が顔に掛かっているから
もう一回撮ってくれと
再び叩き起こされる


三十路最終日
なんとも地味なテロを喰らった。


誕生日の午前中はとりあえず

①タグを取りに行き
②洗車をし
③ドライヤーを購入しに行き
④旦那のパスポートを
郵便局に出しに行った。

帰宅後、グラニーと
お向かいのリンダおばちゃんが
プレゼントを持って来てくれた。

娘達とワイワイ開封していたら

「今試験勉強中!!
静かにしてヨ!!」


と、旦那に怒られ
娘達はしぶしぶ自室に篭り
私はテレビの音量を最大限にしぼり
静かな午後を過ごす羽目になった。

夜――

タコス・パーティーを催すつもりが
タコス・パウダーを
購入し忘れると言う失態を犯し
急遽ボロネーズと化した
我が家のバースデー・ディナー。

だが、本日は私の誕生日。
誰にも文句は言わせない。

サクっと晩御飯を食べ終えた旦那は
待っていましたと言わんばかりに
冷蔵庫から
私の「バースデー・ケーキ」を
取り出してきた。


「ケーキ入刀~♪」


いや、ちょっと待て。


せめて
ロウソクくらい
立てさせてくれ。




そんな私の誕生日。
おかしいな。

40歳の誕生日は
盛大であるハズなのにな。

どうやら我が家は
例外だったらしい。



グラニーが買ってくれた
「キャロット・ケーキ」






先々週の土曜日――長女チハナ(12)と私は風邪を引いてダウンしていた。2人でソファに寝転がり1日中ウダウダと過ごしていた。――かったが残念ながら我が家にはあと2人住人がいる。腹を空かせた旦那と次女の為私は老体に鞭打ってキッチンに向かう。極限まで手を抜きつつ ...





先々週の土曜日――

長女チハナ(12)と私は
風邪を引いてダウンしていた。

2人でソファに寝転がり
1日中ウダウダと過ごしていた。

――かったが
残念ながら
我が家にはあと2人住人がいる。

腹を空かせた旦那と次女の為
私は老体に鞭打って
キッチンに向かう。

極限まで手を抜きつつも
一汁三菜を守り抜いた
我が家の夕飯。

我ながら
良い母親であると満足しながら
早々とベッドに潜り込んだ
そんな土曜日。


次の日――

セキはまだ残っていたモノの
前日までの気だるさは
幾分緩和していた。

そんな我々の不調ブリなぞ
知る由もない旦那が
私のけたたましい咳き込みで
ようやく異変を察知したらしく

「アレ?風邪?」

と、声を掛けてきた。


うん・・・まぁ・・・


私は怯えながら
次に来るであろう
旦那のお決まりワード
「風邪を移さないで下サイ!」
を待った。

――が
意外にも彼が発した言葉は


「今スグ
スクランブル・エッグ
出来ル?」



だった。


風邪については
華麗にスルーという
新手の手法に
私はいささか動揺した。



午前11時――

旦那にスクランブル・エッグを
食べさせた後
未だ寝込んでいるチハナの為に
ホットケーキを焼き始めた。

ソレを見ていた旦那の一言は

「ソレ、ランチ?
ヌードルが
食べたカッタ」


だった。


うん、コレ
キミのじゃないよ。
てか、ついさっき
食べたばっかだよね?
もうヌードルがいるの?

色々モヤモヤしている内に
正午となった。

私はせっせとご要望通り
ヌードルをこしらえ
旦那に差し出した。

すると旦那は

「エエ?
もう作っタノ!?
早過ぎるヨー」


だった。



スクランブル・エッグ。
そしてヌードルの上で
咳き込まなかった自分を
悔いたものだ(遠い目





↑お陰様で生誕40周年。

なぜか本日は休校日。
そしてなぜか旦那もお休み。
只今、お仕事倍増中(真顔






マラソン大会から帰って来た旦那が私に言った。めでたいな。 ...





マラソン大会から
帰って来た旦那が私に言った。
















めでたいな。








先日、突如グラニーに誘われたエジンバラ。とりあえず旦那も誘ってみることにした。すると、旦那の返事は「エ?23日?ワタシいないヨ?旅行ダシ☆」だった(真顔いやいや「知らないの?」みたいに言われても。やはり旦那のスケジュールはどこからしらのHPで随時チェックし ...





先日、突如グラニーに
誘われたエジンバラ。

とりあえず
旦那も誘ってみることにした。

すると、旦那の返事は

「エ?23日?
ワタシいないヨ?
旅行ダシ☆」


だった(真顔


いやいや
「知らないの?」みたいに
言われても。

やはり旦那のスケジュールは
どこからしらのHPで
随時チェックしておかねば
ならないらしい。

さて
キーワードは出揃った。

「23日・旦那旅行」

故に
旦那の介護は必要ない。

だから誘われた

「エジンバラの買い物」


灰色の脳細胞なぞなくとも
正解を導き出すのは容易である。

グラニーは
彼の旅行を
知っていたのだ。



23~24日、旦那不在。
と、脳内にインプットしたるも
束の間――

ヤツは
20日の早朝から
旅行バッグを引っ提げ
出て行った。


いや、教えろや。

フライングで茹でてしまった
お弁当用のゆで卵に
謝罪して欲しい(真顔

そんなこんなで待ち合わせは
23日(土)午前7時45分。

以前、ランチを食べに行こうと
12時に待ち合わせしたモノの
ジルの用意が整ったのが
まさかの午後1時と言う
快挙を成し遂げた彼女。

「ジルが予定通りに来たのは
出産日だけである」

と言う格言がある程
「ジル時間」は
遅刻の代名詞とされている。

今回もそんな「ジル時間」を
考慮に入れていたのだが
まさかの彼女は
時間通りにやって来た。

慌てたのは長女チハナ。


彼女はまだ
パジャマだった。



この出来事により
「あのジルを待たせるチハナ」が
新たな「格言」として定着した。





今回はそんなグラニーが
ボーダー被り。


そして
ふと撮った写真の中には



2人のボーダーズ。


私もボーダー買おうかな、と
真剣に考えたエジンバラ。



◎the Edinburgh
Dungeon◎






■エジンバラ・ダンジョン■





参加形のホラーアトラクション。

とりあえず
私は指名されない事を祈りつつ
違う意味でも
ビクビクしっぱなしだった。

ちなみにジルは
うっかり指名され投獄された。





ブロック毎に
「本当にあった怖い話」を
アトラクション付きで体験出来る。

乗り物・話・演出等すべてにおいて
メンタルに来る。

お勧めは「ソニー・ビーン」。
(スコットランドの洞窟に
住んでいたとされる人食い一族)


そして
何よりテンションが上がるのは
アトラクションの〆である
「絞首刑体験」(真顔




とりあえず
高低差が激しいくせに
足元が全く見えないダンジョン。

「非常口」さえも
時に見つけられない漆黒の闇は
違う意味で恐怖心を増幅させる。






ダンジョンそれぞれが
オリジナル話を持っている。

■ロンドン・ダンジョン■

スウィーニー・トッド
(理髪店で客を殺す)
ラベット
(客の肉をミートパイにする)

切り裂きジャック
(連続殺人鬼)



■ベルリン・ダンジョン■




ゲオルグ・カール・
グロスマン(人肉売り)



エジンバラの帰り道
グラニーが誕生日ケーキを
買ってくれた。

プレゼントとして服代も頂戴し
ダンジョンは勿論
ランチもお茶代も
すべて出して貰ったという
そんな至れり尽くせりの
エジンバラ。

このご恩をどの様に
お返しすればいいのかと
試行錯誤している間に――

「月曜から1週間
旅行に行くから
花壇と観葉植物の
水遣りよろしくね☆
ウチは木曜日
ダグラスの家は金曜日ネ」

と、グラニー。
任せてくれ(腕まくり






リンゴの花なのー日陰でまったりなのーちょっとあきたのーもっちりなのー猫ラインなのーアザラシなのー ...







リンゴの花なのー








日陰でまったりなのー




ちょっとあきたのー




もっちりなのー




猫ラインなのー




アザラシなのー





入院中の父の容態を毎回メールで伝えてくれる母。今日はそんな母から届いたメールの一部をご紹介。◎GW明けのメール◎ジイジ71歳。ようやく乳離れか。ソレを言うなら「流動食」もしくは「介護食」ではなかろうか。◎数日前のメール◎小学生か。廊下でバケツを持って立たさ ...





入院中の父の容態を
毎回メールで伝えてくれる母。

今日はそんな母から届いた
メールの一部をご紹介。


◎GW明けのメール◎








ジイジ71歳。
ようやく乳離れか。




ソレを言うなら
「流動食」もしくは
「介護食」ではなかろうか。



◎数日前のメール◎







小学生か。



廊下でバケツを持って
立たされない事を切に願う。






■登場人物■グラニー 旦那の母親(姑)ジル グラニーの最愛の次女(義妹)ダッダ グラニーのご自慢の長男(旦那)日曜日――グラニーから電話が掛かって来た。「ホリー?あなた23日何してるの?ジルと一緒にエジンバラへお買い物に行くんだけどあなたも行かない?」面倒 ...





■登場人物■

グラニー 
旦那の母親(姑)

ジル 
グラニーの最愛の次女(義妹)

ダッダ 
グラニーのご自慢の長男(旦那)



日曜日――
グラニーから
電話が掛かって来た。

「ホリー?
あなた23日何してるの?
ジルと一緒にエジンバラへ
お買い物に行くんだけど
あなたも行かない?」


面倒臭いな。


クリスマス・ショッピングには
毎回この3人で
街へと繰り出すのだが
この季節外れの
「ショッピングのお誘い」には
申し訳ないが乗り気がしない。

なぜって
旦那がおカネを
くれないから(真顔


そんな私が
ヒトの買い物にノコノコ
付き合ったりしたならば
単なる荷物持ちと
化すだけであろう。

鼻をほじりながら
生返事を繰り返す私に
グラニーは意気揚々と
こう提案した。

「チハナとモモカも連れて
エジンバラ・ダンジョンに
行こうと思うの!」


ダンジョン!
それはいいな。





【エジンバラ・ダンジョン】

スコットランドの血塗られた暗黒の歴史を遡る。
殺人鬼バークとヘアの身の毛もよだつ実話から
エジンバラの大火事、拷問、伝染病の流行など
ここで見るものはすべて本当の出来事。
俳優による実演やショー、不気味なライド、
インタラクティブな特殊効果で苦痛、恐怖、
拷問、そして死をテーマにした
スリル満点の体験できる。




長年行きたいと思っていた所だ。
さすがの私もテンションが上がる。

よし、この際ジルの荷物持ちでも
何でもしてやろうではないか。

私はゲンキンにも即決で快諾した。


そしてグラニーはこう続けた。

「そうそう、あなた。
ジルのヘン・パーティーに
出席しないのね?」


話はジルの「ヘン・パーティー」
(独身最後の夜を女性達のみで
楽しむパーティー)へと移った。


ええ、まぁ・・・
まず3泊4日も
家を空けれませんから・・・

そう、まず「パーティー」が
3泊4日という時点で
意味が分からない。


「まぁ・・・
ダッダはスタッグ・パーティー
(男達のパーティー。
こちらはスペイン4泊5日)
に行くのに・・・

でも、1泊で帰る人も
いるみたいだから
ホリーも行ってみたら?
私がチハナ達の面倒みるわよ☆」


義妹と
その友人達(27歳)と
一体私は何を話せば
良いのですか?



いえ・・・
ホントにお構いなく・・・

「本当に?
ジルが残念がるわぁ」


いや
ジルは何とも
思わないだろう。



しつこいセールスに
遭った時と同じような
ジリジリ感が私を襲う。
しかし
そんな嫁の心姑知らず。
彼女はこう続けた。

「そうそう
10月にはチック・パーティーを
開催するんだけど
モモ・ハナも参加させてね☆」

チック・
パーティー!?



初耳のそのワードに
私は動揺を隠せなかった。

もしやそれは
「ヘン(雌鳥)」に対抗しての
「チック(ヒヨコ)」
すなわち
「子供達のパーティー」と
言う事でしょうか?

「そうそう(笑)
子供達が沢山来るそうよ~」


前夜祭
多くね?
ロイヤル・ファミリーも
ビックリだな。



果たしてジルは
一体何に
なろうとしているのか。
はたまたこれ位は
スコットランドでは
普通なのか。

なんだかモヤモヤしたまま
私は電話を切った。

そんな電話に気付いた旦那が
リビングにやって来た。

「グラニー、何ダッテ?」

いや、23日に
ジルとエジンバラに行くから
一緒に行かないかという
お誘いだったよ。


「エジンバラ?ナゼ!?」


いや、なぜだろうな。
こっちも唐突で
驚いていた所だ。


――私はふと思った。

もしやこれは
私への誕生日プレゼントなのでは
なかろうかと――

「ダンジョンに行きたい」と
以前もらしたのを
グラニーは
覚えていたのではなかろうか。

数年前
旦那をダンジョンに誘った時
「チケットが高い!」と
断わられた事を思い出すと
このグラニーの
男前なサプライズは
なんとも私の胸をときめかせた。

「ああ、そうか――」

旦那がニヤリと
不敵な笑みをもらす。

「多分グラニーは
私が次回参加する
ウルトラトレイル・
デュ・モンブラン
が心配で
ホリーにレースの事を
色々訊こうと
してるんデスヨ☆」



ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランを
取り巻くフランス、スイス、イタリアにまたがる
山岳地帯を走るトレイルランニングの大会である



それ玄関先で
済む話じゃね?



喉まで出掛けたその言葉を
とりあえず丸呑みしてみる。

ちょっとゴメン。
全く意味が分からない。

すると旦那は
得意げにこう言った。


「3日前にそのレースが
どれほど過酷かグラニーに
伝えた所だったんダヨね。
トテモ心配していたみたいだから
ホリーに相談したいんじゃナイ?
ホラ、ホリーなら
止めてくれると思ってサ☆」



香ばしいまでに
めでたいな。







本日はもんちゃんが発した「何気ない一言」特集。◎シーツの洗濯◎ふとした事から「シーツはどれ位の頻度で洗濯するか」という話題になった。我が家では週1で洗濯する事をもんちゃんに告げるといや、極めて標準的だと思うのだが。逆にキミがどれ程シーツを放置しているのか ...





本日は
もんちゃんが発した
「何気ない一言」特集。


◎シーツの洗濯◎


ふとした事から
「シーツはどれ位の頻度で
洗濯するか」という
話題になった。

我が家では
週1で洗濯する事を
もんちゃんに告げると








いや、極めて
標準的だと
思うのだが。




逆にキミがどれ程シーツを
放置しているのか気になる。



◎土禁の玄関マット◎


我が家は家の中に
玄関マットを敷いているが




このマット自体も
土禁である。










キミに
我が家のルールを
変更する権限はない。




◎ダイエット◎


別段太っている訳でもないが
コトあるごとに
ダイエットしようとする
もんちゃん。

(実際は「宣言」のみで
実行に移している気配はない)

そんな彼女の悩みは








何それ
自慢?




たまにあやしい時もある
Bカップへの挑戦か。






◎崩壊編◎飲み会で私はYちゃんに謝った。Yちゃん、私はキミに謝らねばならぬ事がある。この間電話をくれたというのに中途半端になって申し訳なかった。実はあの時動物病院から車でマロを連れ帰っていた途中の赤信号で電話に出てしまったんだ。青信号に変わって動揺した私 ...





◎崩壊編◎


飲み会で
私はYちゃんに謝った。


Yちゃん、私はキミに
謝らねばならぬ事がある。

この間電話をくれたというのに
中途半端になって
申し訳なかった。

実はあの時
動物病院から車で
マロを連れ帰っていた
途中の赤信号で
電話に出てしまったんだ。

青信号に変わって動揺した私は
「運転中」と言う単語が
出てこないまま

「車動き始めたから
電話切るねっ」

とか意味不明な事を
抜かしてしまった。

その後
助手席の母に助けを求め
電話を代わったものの
うっかり母まで

「車動き始めたので
失礼しますー」

とただ単に
リピート・アフター・ミーして
電話を切ってしまった事を
ここでお詫び申し上げたい・・・


「大丈夫☆
なんとなく意味は分かった」



◎独り言編◎


ことごとく
コンビニに入り損ねたので
近所にある
小型スーパー「ライフ」で
ジイジが食べる
「コーヒーゼリー」を
調達する事にした。

夕方5時の
かき入れ時だと言うのに
レジが2つしか開いておらず
モノの見事に
長蛇の列が出来ていた。

私は幾分イラダチを覚えた。

レジ2つしか
開いていないだと?

すると
サービスカウンターから
陽気なおば様の声が響いた。


「スミマセーン!
今開けます!」



まさかの独り言に返事が来た。
さすがの私も
ぎこちない笑みを漏らす。

おば様のお陰で思ったより早く
レジを終える事が出来た我々。

とりあえず私は一刻も早く
この場を立ち去りたい一心で
ガムシャラに出口を目指す。

――が
そんな母の心中なぞ省みず
チハナがピタリと足を止めた。

するとおもむろに
サービスカウンターに
陳列していた「北海道ぷりん
(あんこ添え)」を指差した。

「ママ、これも買って行こうよ。
ジイジ、あんこ好きだし」

チハナもたまには
まともな意見を言うのだなと
私は少しばかり感心ながら
その1つを手に取った。

3人でカウンターを覗き込む。
が、やはり誰もいない。

こっちも人いないねぇ。

すると、レジから声が響く。


「スミマセーン!
今行きます!」



あの、陽気なおば様が
再び私の独り言に
返事をしてくれたのだ。

自分の声がデカイという事に
ようやく気付いた39歳春――



◎不条理編◎


地元のデパ地下に勤めている
Yちゃん。
夕飯調達も兼ねて
母・娘達と共に会いに行った。

その後
カフェでお茶でもしようと
デパ地下を徘徊していると
突如後ろから腕を掴まれた。

「ホリーやんな!?」

そこには実家が近所な上
小・中・高と同じ学校に
通っていたNちゃんが
物凄い形相で立っていた。

Nちゃん!?
久しぶり!
ここで働いてたん!?

私はまたしても
大声だったらしく
そっとNちゃんに注意される。

「そうそう
ここで働いてんねん」

うわー、久しぶりだが
なんだよNちゃん。
全く変わらず可愛いな
こんチキショー。

「いやいや、
ホリーも変わってないから」

我々は懐かしさに
お互い目を細めたものだ。

そしてNちゃんに
そっとカフェの場所を
教えてもらった(真顔

次の日
興奮冷めやらぬ私は思わず
「デパ地下再会物語」を
看護師さん達に話した。

「へぇ、同級生がお2人も
デパ地下で
働いていたのを見つけたら
テンション上がりますよね♪」

「皆さん、この近くに
お住まいなんですか?」

そうですね。
皆近所に住んでます。

ちなみに
我々の高校はすぐソコでした。

私は病室の窓から望める
我が母校を指差した。

「ええ!?
ホントですか!?」

「驚きです!
そうだったんですね!?」

驚愕する看護師さん達に
いささか不条理を覚えながらも
現在の我が母校の
レベルの高さを知ると
納得せざるを得ない
今日この頃。


在校生の皆さん。
なんだか
ごめんなさい。



「ピンキリ」という単語が
私の脳裏を横切った
昼下がりでもあった――






チハナ(12)がまったりテレビを観ていた。ややこしいな。 ...





チハナ(12)が
まったりテレビを観ていた。




ややこしいな。






私が「至福の時」(チハナ曰くラッスンゴレライ)を過ごしていたら――確かに。だがしかし西村京太郎「時刻表トリック」が間違いなく通用しないここ英国。 ...





私が「至福の時」
(チハナ曰くラッスンゴレライ)
を過ごしていたら――




















確かに。



だがしかし
西村京太郎「時刻表トリック」が
間違いなく通用しないここ英国。






日本で「サスペンス」を山程録画して来た。ソファに横たわりビールを飲みながらのサスペンス。まさに「至福の時」である。ラッスンゴレライ?まさかのチハナが「ラッスンゴレライ」の正体を明かしてくれた。どうやらチハナにとっての「ラッスンゴレライ」はダラダラノロノロ ...





日本で「サスペンス」を
山程録画して来た。

ソファに横たわり
ビールを飲みながらの
サスペンス。

まさに「至福の時」である。
















ラッスンゴレライ?






まさかのチハナが
「ラッスンゴレライ」の
正体を
明かしてくれた。




どうやらチハナにとっての
「ラッスンゴレライ」は
ダラダラノロノロする事らしい。






◎4月15日◎日本最終日――バアバの御用達カフェである「桜珈琲」へランチを食べに行った。◎注文するの巻◎ねぇよ。そんなモモカが欲したモノはアンパンだった。お洒落なカフェでアンパンを食らう。そしてチハナがオーダーしたるはこちら↓娘達に「ランチ」の概念はない。 ...





◎4月15日◎


日本最終日――

バアバの御用達カフェである
「桜珈琲」へ
ランチを食べに行った。










◎注文するの巻◎




ねぇよ。



そんなモモカが欲したモノは




アンパンだった。





お洒落なカフェで
アンパンを食らう。



そして
チハナがオーダーしたるは
こちら↓








娘達に
「ランチ」の
概念はない。






私のオーダーはこちら↑



◎食事訓練の巻◎


イラストには描いていないが
ジイジの鼻には
「胃ろうカテーテル」が
ブラ下がっている。

つまり、口から食べ物を
摂取していないのだ。

そんな彼がここ最近
肺炎の怖れなぞかえりみず
自由にコーヒー・タイムを
楽しみ出した。

半ば諦めモードの
看護師さん達から
暗黙の了解を得るまでに
そう時間は掛からなかった。

最終的には
堂々とカフェに乗り込み
コーヒーは勿論
ココア・生姜湯等にも
挑戦し始めた。

メニューのコンプリも
夢ではない。

とある日に注文した
「生姜湯(お菓子付き)」には
薄焼きのセンベイ2枚が
付いて来たのだが――








喰った!?






看護師さん不在での
自由行動は
慎みたまえ。




その後
看護師さんの監修の元
プリンやコーヒーゼリーに
チャレンジしたジイジ。

娘達・私・母・
看護婦さんという
豪華女性人ギャラリーに
見守られながらの飲食に
果たして正しい味は
伝達されるのか謎は深まる。

ちなみに
「甘すぎる」と文句を垂れた
デパ地下のプリンは
ガッツリ完食していた。

ジイジ、これからも沢山
おいしい物を食べようね。






バアバへ
大変お世話になりました。