ゴホゴホと
オーバーアクションで
咳き込みながらも
毎朝・毎晩のランニングを
欠かさない旦那。

私は、ふと思う。

彼はマグロなのか。

走るのを止めれば
きっと死んでしまうのだろう(真顔

そんな
「安静」を知らない彼の風邪は
無論なかなか完治しない。

引き千切ればかりの乾いた咳を
聞き続けて1週間――

先に音を上げたのは
私の免疫力だった
(無念


喉が痛い。
咳が出る。
その上、鼻炎まで発症。

まさかの生理中に
(真顔


風邪・鼻炎・生理という
豪華トリプル・アタックに
この火照りが風邪からなのか
更年期からなのか
分かりかねる程朦朧とした。


だがしかし
寝込むワケにはいかない。

なぜなら私には
旦那と娘達の送迎と言う
タクシー業務があるのだ。

業務は午前8時・午前9時と
午後3時半・午後4時の計4回。


寝込む事は出来ない。
しかし

ガッツリ昼寝は
出来そうだ(真顔



そんなこんなで
午前8時前――

私:運転席に乗り込む

旦那:玄関から出て来る
家のカギを掛けない

私:玄関のカギを閉める為に
車から降りる

旦那:助手席側で立ち尽くす

私:?

旦那:左手にお弁当
右手にプロテイン・シェーカー

私:手を伸ばし
助手席側のドアを開ける

旦那:助手席に乗り込み
プロテイン注入


そんな彼が
プロテインを飲み飲み
私にこう言った。


「今日
バニラ味のプロテイン
買って来てネ☆」




旦那を職場まで送った後
残された空のシェーカーを
見下ろし私は確信した。

4つ目の頭痛の種は
旦那だ(真顔