英国の人々にとって
東洋人の判別は
なかなか困難である。

ロンドンやエジンバラといった
都会でならまだしも
ここはコンビニ皆無の片田舎。

その上
私の住むこの一帯は
老人住居地区として
有名でもあるがゆえ
東洋人はおろか
外国人自体が珍しい。

そんな所で
うっかり私に出くわした
赤十字募金収集員は
こう聞いた。
「お母さんいるかな?」

・・・ああ、日本にな。

新人のスーパー店員がビールを
購入している私に聞いた。
「あんた何歳?」

・・・公開処刑だな。

別段、私が激しく若々しい
という訳ではない。
ただ、彼らは我々を鑑別
出来ないだけなのだ。

そんなある日
太陽光パネルの
セールスマンが私に言った。

「14歳未満へのセールスは
法律で禁止されてるんだよね」

もう、若く見えるどころの
レベルではない。

さすがに冗談であろうと
薄ら笑いを浮かべる私に
彼は「チャオ!」と
爽やかなウインクを残し
颯爽と去って行った。

興奮冷めやらぬ私は
早速旦那に報告した。















その武勇伝
今、重要?