洗い物と格闘している私の元へ
旦那がフラリとやって来て――

あっち旦那1

あっち旦那2

不可解な報告を
ぶっかました(眉根



思わず零れ落ちそうになった
「だから、何?」を飲み込み
極めて抑揚のない
「へぇ」を絞り出してみた。

すると今度は――

あっち旦那1

あっち旦那2

「でしょうね」としか
言いようのない推理を
ぶっかました(薄目

※花さんは昔から狩りが出来ない


そんな彼に乾いた笑いを向けたあと
私は再びガシガシと鍋を洗い始めた。

旦那は内心焦ったに違いない。

なぜって
嫁がネズミを回収しに
行かないから(微笑


いつもなら
除菌ワイプ片手に駆け足で
ベッドルームに向かうだろう私だが
そこは心を鬼にして
旦那の自立を促してみる。

いやそもそも私は彼に
「ネズミを片付けて下サイ」とも
言われていない。

10秒程の沈黙が流れた頃
根負けしたのだろう旦那が
私にこう訊いて来た。

きいい87

あっち旦那2

もうなんだか
色々と面倒臭い(真顔



そんな旦那に
・・・私は庭に出しておくな
カラスが持って行くから・・・
と、薄目で助言してみた。

すると
ぺらりと一枚のティッシュを
手に取った旦那は
笑顔で「OK☆」と返事したモノの

まだいる旦那

なぜかまだ
そこにいる(謎



思わず二度見した私に
旦那がこう問うて来た。

うh65

まだいる旦那

ネズミの処理に
分担いる?(動揺



なぜか意地でも
嫁を参加させたい旦那に
強い不信感を抱いた私は
うっかり思いっきり
無視してしまった。

そんな私の塩対応に
ようやく色々と
諦めがついたのだろう旦那は
いそいそとベッドルームへ
戻って行った。

その後10秒と経たぬ間に
キッチンへと戻って来た旦那は
躊躇なく裏庭にネズミを放り投げた。

放り投げるのかね?

と、動揺している間に
太っちょネズミは弧を描き
庭の中央に着地した。

庭の真ん中にネズミの死骸って
なかなか斬新だなと
旦那のノーコンぶりを嘆いてみた。

洗濯物を干していたら
確実にぶつかっていた角度だ(白目


ネズミを掴んでいたティッシュを
満タンのゴミ箱の上ににそっと乗せると
まるで一仕事を終えたかの如く満足げに
キッチンを離れ行く旦那。

そんな彼を思わず私は呼び止めた。

matunoda2

除菌ワイプで
床拭けや(焦



すると旦那ははにかみながら
除菌ワイプをペラーンと一枚持って
ベッドルームへと踵を返した――


ダッダ鳥は(多分)
「ネズミの処理の仕方」を
習得した(真顔