――と、言うワケで
モモカ(15)は
シドニー爺さんの元へ
夕飯を運び始めたワケだが――




DAY1

■グラニーが置いて行ったランチを
デザートだと思い込み
夕方まで放置。

■クロスワード・クイズの
問題が見えない。

■グラニーに伝えてもらった
我が家の電話番号が誤っていた為
2回も間違い電話を掛けた。


DAY2

■10年前の携帯電話で
時間を確かめているのだが
(目に近づけると
かろうじて見えるらしい)
サマータイムになる前の
時間のまま過ごしている。
(つまり1時間の時差がある)

モモカが頑張って
時間の設定を変えてあげた。

■グラニーが買って来てくれた
インスタントコーヒーの瓶が
大きすぎて持てない。

モモカが小さな瓶に
入れ替えてあげた。


DAY3

■ランチにパスタを食べようと
3分チンしてみたが
とても冷たかったと
ボヤいたシドニー爺さん。
空箱を見たら
「8分温める」だった。

■デザートを食べたかったが
食べたい味がどれなのか
分からなかったと言っていたが
一応パンナコッタを
食べた形跡があった。


DAY4

■昨日ゴミを落としたが
どこに落ちたか分からないから
探してくれと言われたのだが
それが超デッカい
アルミホイルの塊だった。



やめてくれ。
愛しさと切なさが
込み上げて来るわ
(真顔)






あとで聞いた所
偏屈爺さんシドニーは
モモカの訪問を
とても喜んでいたらしい。
これにはグラニーも
かなり驚いていた。

これでシドニーの介護は
グラニーとモモカの
2人に託された(微笑