中2のモモカが
数学の宿題をしていた。

いまいち自信が持てなかったのか
計10問の計算式が
勉学から距離を置く事30年の
私にあてがわれるまで
そう時間は掛からなかった。

お母さんの
頭脳を試しているのか。

はたまた「できる」と踏まえ
答え合わせを目論んでいるのか。

私は軽くプレッシャーに
プレスされながら
それらに目を落とす。


やべぇ。
見事に
「√(ルート)」が
入ってる。



察するにモモカは
「ルート」が苦手なのだろう。
それは、私も同じである(白目


とりあえず
頑張って
解いてみる事
15分(真剣



約30年振りだが
何気に覚えているモノだな。
一夜一夜に人見頃(遠い目
(↑結局この暗記は必要なかったが)


「モモちゃん!
お母さん解いたぞ!
全問出来たぞ!!」



小躍りしながら駆け寄る母親に
モモカは小声でこう言った――






何?
この温度差(真顔





「√36」を「6」に
し損ねたのは痛恨のミスだった。