新しいお隣さんが引っ越して来た。
とても感じが良い年配のご夫婦だ。

特におじいさんは働き者で
毎日毎日裏庭で
何かしらの作業をしている。

最初は柵のペイントに始まり
柵の追加
ついには――

物置の建設にまで
取りかかった。


もしや現役時代は腕利きの
大工さんだったかと舌を巻く。

それから1週間――

材木を切っているのだろう
おじいさんは
なかなかの騒音を
巻き散らせていた。

いやだがしかし
私もまた芝刈り等で
騒音を出している。

ご近所の騒音問題はお互い様だ。

いずれ物置が出来上がれば
この予想外にデカい音も
無くなるだろうと思っていた昨日―


お昼寝を終えた旦那が
私に詰め寄った。


「コノ騒音ハ
ドッチの隣ダ!
うるさくて
眠れナイ!!」



私は渋々左隣を指さした。


「新しい隣人?
一体何をしてルンダ!
イツ収まるンダ!」



なぜか隣の騒音で
私が怒られる事、約2分。

旦那から「プリプリ」と言う
擬音が漏れ出して来そうな勢いだ。


結局の所――

私にとっての
一番の騒音は
ウチの旦那なのやも
知れない(真顔




目の前のドアを開け
ご自身でお隣を確かめる
と言う作業は
なさらないらしい(遠い目