先週の土曜――

近所に住むクラスメイトと
遊ぶと言って
昼過ぎに家を出て行った
次女モモカ(13)。

午後3時――

『友達を家に連れて来てもいい?』
と言うメールがモモカから届いた。

私は悩んだ。

なぜならば
只今チハナは勉強中。
旦那はお昼寝中。
私は芝刈り中なのだ(真顔

こんなカオスな状態の家に
ぶっちゃけ誰も呼びたくない。

しかも、その子にとって
うっかりこんな日が
「初訪問」となるのだ。

私は『今日無理明日OK』という
暗号のような返信を送ってみた。

それから間もなく
モモカから

『7時に帰るよ』
と言うメールが届いた。

スコットランドの夏至近くは
日没が22時という
なんとも電気代に優しい季節。

7時と言えば
余裕で洗濯物の二毛作中である。

私は『OK』とだけ返信した。


午後7時――

『8時に帰るよ』

と、モモカの帰宅時刻が
更新されていた。

また『OK』と返信しようと
思った瞬間
突然旦那から怒鳴りつけられた。


「モモカが遅い!!
そのメールはモモカ?

一体彼女は
何をしているンダ!

今もう7時デス!
町中でバカ共が
飲みだす時間デス!!

こんな時間マデ
中学生が遊び歩いてイル
なんて危険デス!!

彼女はドコにいて
何をシテるんデスか!?

キミは子供の
管理がなってナイ!」



やべぇ、私
ピーンチ!


私は、スマホを握りしめ
ガレージに逃げ込んだ。

そして、モモカに
ダッダがママに怒っているから
至急帰宅するよう懇願した。

それから10分と経たぬ間に
モモカは帰宅した。

「ただーいまー」
と、小声のモモカに
緊張が見え隠れする。

そんな娘に対する
旦那の第一声は――


「おかえりー☆
今日は何してタノ?
楽しかったカナ?」
だった(真顔





はぁ!?




デキる嫁は
「娘に嫌われたくないのね☆」
とか思うのだろうか(悩