ようやく旦那が
お手上げ状態だった故障車を
修理工場へ運び入れたのは
1ヵ月前の事だった。
つまり
修理が完成するまで
すでに1ヵ月を要しているのだ。
プロがこれだけ掛かるのだから
旦那だったら一体何年掛かって
いたのだろうか――
それを考えるだけで
身の毛がよだつ(真顔
遂に
車の引き取り日がやって来た。
ついでに3週間もの間
車検が切れていた私の車を
預けるというので
結局の所
またしても手元に
車が1台という
ミラクルが起きた。
私の車を乗って行き
自分の車で帰ってくれば
良いモノの
何故か私も拉致された。
旦那の言い分は
「クレジットカードが
使えなかっタラ
銀行に行ってもらうカラ」
だった。
英国でカードが使えない店なぞ
かつて見た事ないが(真顔
「それに、何かアッタ時の為に
修理工場の場所を
覚えておいてモライマス」
一体何があるというのか――
旦那からの謎めいた予言に
怯えながら助手席に乗り込んだ。
修理工場は
この町に隣接する
小さな村にあるらしい。
10分で到着すると言いながら
かれこれ20分以上
車を走らせている旦那。
幾度となく同じ教会の
前を後ろを通過する。
獣道に突入してみたり
人家の駐車場で
Uターンしてみたり
もしや迷子か。
もはや
人に道を教える以前の
問題である。
私の脳内ナビがエラーを起こした頃
ようやく村はずれの
閑散とした修理工場に到着した。
私は心からクレジットカードが
使えますようにと神に祈った。
なぜって
我が町までの道のりを
ちっとも覚えて
いないから(真顔
クレジットカードは
無事使えた(安堵
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