日曜午前10時――

ランニングから帰宅した旦那が
持ち帰って来たるは――



無駄にデカい箱。



どうやら
ネットで売れた車の部品を
トミー(旦那の実父)の家から
持ち帰って来たようだ。

いや
とりあえず邪魔だから
ガレージにでも
入れておかないか?

そんな私の助言も虚しく

「明日送るから
ソコ置いておいて☆」


と、玄関前に放置し続けた。


その日の夜――

早々にオネムとなった旦那が
寝室へ向かおうとしたのを
全力で阻止してみた。

いや、マジで邪魔だ。
梱包を手伝うから
せめて靴箱の上にでも
置いてくれ。

いや、そもそも
明日郵送するのだろう?
梱包が必要であろう?

「エエ?
明日休みダカラ
明日しまショー」

休み
多くね?


いや、そんな事より
今はこの箱だ。

私の血走った眼に
タダならぬ殺気を感じたのか
旦那は渋々と梱包を始めた。


それから2週間――



まだ、ある(真顔