「土曜日は新しい職場での
クリパがアリマス。
ダカラ夕飯いりマセン☆」

と、金曜日に知る。

前日に報告できるとは
なかなか賢くなったなと
私は目頭を熱くする。


土曜日、午後2時――

ランニングから戻って来た旦那が
ランチの玉子料理を頬張りながら

「今夜、YOUは隣町マデ
ワタシを車で送らなければ
なりまセン☆」


勝手に私の予定を
組んで来た。



毎日送迎させられている上に
キミは毎週行われる
クリパの送迎をも
私にさせる気かね?

と、言いたい気持ちを
必死で抑えてみたものの
うっかり――

はぁ!?

と、思いがけず太い声が漏れた。


その、一言ならぬ一文字に
タダならぬ殺気を感じたのか
旦那は

「OK・・・バスで行くヨ」

と、珍しく折れた。


たまにはキレてみるのも
良いものだと
うっかり気付いた昼下がり。


午後6時――

お米が炊き上がるまでの時間
まったりとテレビ鑑賞していた
私とチハナの横で
うっかり旦那に捕まったらしい
モモカは、ただ黙々と
旦那のお出掛けコートに付いた
猫の毛をコロコロで除去する
と言う作業に励んでいた。

間もなく

「行ってキマース☆」

と陽気に玄関をあとにする旦那。

しかしすぐさま

「車の中に家の鍵を
入れたままダカラ
今すぐ車を開ケロ」だの

「鍵を取り出したから
車を閉メロ」等の
命令を任ぜられた――


つづく