いつもは
午後8時以降に帰宅する旦那だが
時に不意打ちで午後5時に
帰って来る場合がある。

その度に
慌てて旦那の飯を温め直すのだが
この日ばかりは
非常事態が発生した。

魚だとお腹がいっぱいに
ならないと言う旦那の為に
「チキンの胸肉」を
用意していたのだが
午後8時までに
出来上がれば良いと思い
まだオーブンに
入れていなかったのだ。


勿論
魚料理はもう
残っていない。



やばい。
密やかにピンチだ。

とりあえず
私は悪くない。
と、自分自身にエールを送る。

旦那が車から降りるより前に
オーブンを温め下味を付けておいた
チキンを放り込む。

だがしかし
出来上がるまでには
あと30分掛かる――

電子レンジで
温めた方がいいか――

あれやこれやと
考えあぐねいていると
旦那がキッチンに入って来た。


「どうして
ワタシのご飯がないノ?」


・・・いや
急に帰って来られても困る。
早く帰って来るなら
メールの1本でも
入れてみたらどうだ。


さすれば旦那が
うろたえながらこう言った。

「今から歯医者
なんデスヨ?
今すぐ食べないと
ご飯を食べる
チャンスが2時間
無くなりマス!!」





知らねぇよ。




ご飯事情が絡む予定は
前日に言えや。