2年前から売りに出していた
「6LLLDDDK」の
グラニー邸が
ようやく売却されたのは
5月半ばの事だった。
6人の子供たちが自立した今
無駄に広い豪邸を持て余していた
グラニーは大変喜んでいた。
(グランパはどうか知らないが)
さて、そんなグラニーが
引っ越し先として
候補に挙げた物件は
ジル宅の
お向かいだった。
寸分の狂いもなく
ジル宅の真正面に位置する
こじんまりとした可愛いお家。
ジルの家まで徒歩5秒。
やばい。
あまりの衝撃に
笑いが止まらない。
これからのグラニーとジルの生活が
手に取るように分かるのは
私だけではないはずだ。
そんなジルは
この秋に出産を控えている。
献身的に赤ちゃんの面倒を見ながら
ジル宅の家事に励むであろう
グラニーと
年老いた両親の面倒をみるであろう
愛娘である看護師ジル。
清々しいまでの
相利共生がここに成立する。
いや、しかし――
そうなる事で
一人間として安心であり
義娘としては
かなりありがたい。
ただ――
あからさまに受けた
「義娘には頼りませんよ」的
この洗礼に
今後、私とローレン(義弟の嫁)は
いかに向き合っていけば良いのか
いささか分かりかねている――
ちなみに、旦那は――


マミーの近所に
住みたかったらしい。
ちなみにグラニーの新居は
我が家から徒歩10分。
余裕で
スープの冷めぬ距離(真顔
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