土曜日の朝
旦那が声を掛けてきた。

「今から
隣町に行くケド
一緒に来ル?」


いいえ。
結構です。

速攻でお断りしてみる。

すると旦那は
ターゲットを娘達へと移し
同じ質問を繰り返した。

すると、チハナは

「今日はいいや」

と、毎回同じ文言でお断り。

モモカは

「・・・モモカは
前に付いて行ったし・・・
もういいよ・・・・」

と、何かを含んだ物言いで
やんわりとお断り。


私は見事に玉砕した
彼の寂しそうな背中を
見詰めながら思う。


毎回
理髪店へ家族を
付き添わせるのは
いかがなモノか。



実のところ過去3回
このトラップにハマったモモカ。

前回に至っては
理髪店からの車の修理
に付き合わされ
その後寄った紳士服店で
山程ズボンを持たされ

試着室の前で
ただひたすら
待機させられたらしい。





付き人モモカの証言により
得られた情報は

「ジュースしか買って貰えない」

という事だった(真顔