2月20日は
チハナの誕生日だった。

昼前に
フラリと起きて来た旦那が
突如
「皆サンで
グラスゴーに
行きマス!」
と、息巻いた。
どうやら
安い車が見付かったので
購入後にそのまま乗って
帰ろうと目論んだ旦那には
運転手である私が必要らしい。
いや
今日はチハナの
誕生日なのだが。
と、思ったモノの
やはり車なし生活は
何かと不便なので
我々3人は口を挟まなかった。
「今日は
二日酔いなので
グラスゴーまで
運転してネ☆」
と言う事で
結構な暴風雨の中
川と化した高速道路を
丸々1時間
運転するハメになった。
運転中――
①途中何度となく現れる
ラウンド・アバウトにて――
二日酔いで不機嫌な旦那が
ただ指差しで
出口を伝えて来るが為に
そこそこパニックに陥る。
②左の確認をする度――
旦那がデカ過ぎて
左側が全く見えない。
③時速100km以下で
走っていると――
高速道路は何の為にあるのか
懇々と説教される。
グラスゴーに到着した頃には
10歳は老けていただろう(真顔
そんなこんなで
グラスゴーの中古車店を
2店舗回ってみたモノの
彼の御眼鏡に適う車は見付からず
そのまま
とんぼ返りする事となった。
グラスゴーの街で――
①運転を代わって貰ったのだが
思いっきり
一方通行の道を逆走していた。
理由はナビが
「歩行者用」だったから。
②よくよく考えてみれば
グラニゴーまで来たというのに
娘達は車から一歩も降りる事無く
4時間過ごしていた。
帰りのサービス・エリアで
マクドナルドに行けた事だけが
唯一の慰めだった。
帰宅するや否
「お腹減っタ!
早くケーキ食べマス!」
と言って
一息入れる間もなく
ケーキに花火をぶち込まれた。
そんなチハナの
13回目の誕生日――
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