修理をしていたはずが
うっかり
エンジンをぶっ壊した旦那。

これをもって
旦那の車は
完全に死亡した。


■直していたはずが再起不能に
■買い揃えた部品がすべて無駄に

旦那のプライドがズッタズタに
引き裂かれた瞬間だった。


「ワタシの車は
壊れマシタ。
今日からキミの車は
ワタシが
永久に使いマス。
ホリーには
使わせマセン!」


いや
私が壊したワケでは
ないのだが。

とりあえず
口出しすると面倒なまでに
怒鳴り散らされる事を
知っている私は
ただただ黙って頷く。


「コレから
空手はバスで行け」

「娘達は歩いて
学校に行かせろ」



車を完全にご自分のモノとして
認識させたいのだろう
旦那はどこかしら必死に
私から車を遠ざけようとした。


小学生か。


まぁ
娘達は毎朝グラニーの愛ある
送迎があるのでズブヌレになって
学校まで歩く事はないだろうが。
と、腹の底でせせら笑う。

そして最近の私は
ウォーキングも悪くないと
思い始めていたので
軽い気持ちで「了解」と
旦那に伝えた。

が、旦那の次の一言に
私は激しく目をしばたかせた。

「もう一生
車を買いマセン!
車が欲しけれバ
自分で買っテ!」


なんですと!?

いや、何度も(心の中で)言うが
私が車を壊したワケではない。

なるほど
旦那が私から車を遠ざけたい
理由がソレだったかと
合点がいった寒い夜――

余談だが
この話の後すぐさま
車の鍵を貸してくれと頼んだら

「ナゼだ?
どうして車の鍵が必要ナンダ!?
何に使うつもりダ!?
今からドコか行くノカ?」

と、有り得ないほど
尋問された。

いや
明日は大雨だから
トランクに入っている
娘達の傘を
取り出したいだけだ。