◎ウチの旦那◎

【不可解な男】

2年前の帰国時――

両親が我々を温泉に
連れて行ってくれた。



チェックアウトの為
エレベーターに乗り込んだ
我々計6人。



ジイジとバアバは
大荷物担当。




私は手荷物とチハナ担当。




そしてダッダは
モモカの――




モモカは?





エレベーター内に取り残された
モモカの絶叫は聞こえるものの
なぜかドアが開かない。

とにかくボタンを
押しまくっていたら
もう一基のエレベーターが上昇。
それによりモモカ側の
エレベーターがようやく開いた。

モモカ救出作戦大成功である。

モモカとの再会に
歓喜し安堵する我々。

そんな我々に向かって
ダッダが一言こう言った。



この瞬間でも
重要なのは
ご自身のビジュアル!




そして
お気に入りのTシャツを持って
着替えに行った・・・