旦那が言った。
ならばお主が
大きな鉢と土を用意し
植え替えてあげれば
良かろう?
そもそも「苗」のみを
貰って来たのは旦那である。
貰って来るなら
グリーンハウスごと
ごっそり貰って来るべきである(真顔
なぜってこのコロナ禍で
近所に家庭菜園用の土はおろか
ジョウロさえ
売られていないのだから(切実
――てかそもそも
私は家庭菜園やら土いじりが
嫌いなのだ(きっぱり
いや「嫌い」と言うか
「飽きた」と言った方が
良いのかも知れない。
その昔は
春の花夏の花で花壇を彩ってみたり
ジャガイモを育てたりもしてみた。
だがしかし
私は「飽き性」なのだ。
それは両親に
「名前(亜紀)が悪かった」と
嘆かれる程の腕前である(得意気
話がそれたので時を戻そう。
今では放置に放置を重ねられた
花壇は荒れ果て
単なる巨大な猫トイレと化している。
それからと言うモノ
私は芝刈り一本で
行かせて貰っている(腕まくり
そんな私に
旦那がこう続けた。
いいな。
提案するだけで
イイって(薄目
そんなこんなで
ズッキーニにまで
モヤモヤしていたある日
チハナが私にこう言った。
もう何もいらねぇ。
きっとグラニーは我々に
家庭菜園やひまわりを通して
幸せになって貰いたいだけ
なのだろう(遠い目
確かに花が咲くと
幸せになれる(ほっこり
――が、結局の所
家族が貰って来るモノは全て
私が世話する羽目になるので
やっぱり何もいらねぇ(きっぱり