午前11時50分――

買い物を終え駐車場に止めてあった
愛車スズキちゃんの元へ戻ると
チハナからメッセージが
届いている事に気付いた。

tomato

合点承知の助!
(腕まくり


私は彼女の要望に応えるが為
再度スーパーへと舞い戻った。

ミニトマトを確保し
スーパーを出た私は
小さく悲鳴を上げた。

そこそこの豪雨(狼狽

私は慌ててチハナに電話を掛けた。
なぜって
早急に洗濯物を取り込んで
貰いたかったからである。

さすれば

電話ホリー3bjbj

出ないだと?


そうなると
頼りの綱はモモカor旦那である。

――が、この豪雨だ。
すでに気付いた誰かが
取り込んでくれているやも知れぬ。

私は一縷の望みに賭けて
帰宅への道を選んだ。

さすれば発車寸前
チハナからチーンとメールが届いた。

tomato2

なるほど。
ならば彼女に洗濯物を託せやしない。

私はエンジンをふかせると同時に
ワイパーをフル稼働させた。

自宅に着くなり
車を飛び降り家に飛び込み
キッチンへ向かうと
裏庭の洗濯物云々よりも前に

コーヒーを
優雅にたしなむ旦那が
目に飛び込んで来た(能面



そして気になる洗濯物は
望み叶わず
豪雨にさらされていた(白目

雨の中の洗濯物に
全く違和感を感じない旦那を
ちょっと羨ましいとさえ思ったのは
私だけであろうか。

気付けば雨の勢いは
先程よりも格段に衰え始めていた。

よし、放置だ
(現実逃避


私は踵を返し
先程スーパーで購入して来たカフェオレを
モモカ部屋へと持って行った。

そして知ってしまった。

モモカがまだ
寝ている事を(真顔



そんな通り雨を介して見えた
家族の動向に私はふと

悟りホリー

ヒトは
ひとりで生まれて
ひとりで死んで
行くんだなぁ。


――みたいな事を悟った(開眼


結局自分の仕事は
自分でするしかないようだ(悟