娘達が通う学校の事務員さんから
メールが届いた。
『チハナがトロフィーを
持って帰りたいって言うんだけど
6個もあるから無理だと思うの
あなたが車で取りに来てあげて』
6個!?
いや、喜んで!
そんなこんなで
ごっそりとダンボール箱ごと
お持ち帰りさせてもらった
トロフィー達をチハナ部屋に
並べてみる事にした。
さすれば――
トロフィーが
7個になった(謎
なんだかよく分からないが
あまり気にせず写真撮影開始。
グラニー・旦那・バアバ・姉と
隈なく写真を送り付けた直後
受賞者帰宅。
自室を占領するトロフィー達に
ちょっと戸惑っていたチハナに
サクッと先程の疑問を投げかけてみた。
トロフィーは全部で
6個って聞いていたが
7個あるんだよね?
その後、名探偵チハナから
呼び出しを喰らうまで
そう時間は掛からなかった。
チハナの背後に
断崖絶壁を思い浮かべながら
私は彼女の謎解きに耳を傾けた。
そんな彼女の見解は――
はい?
意味が分からないと
目を白黒させる母に
名探偵はこう解説してくれた。
いたたまれない(恥
崖から飛び降りようか
穴掘って入ろうか
考えあぐねいている内に
名探偵が並べ替えた
トロフィー達は↓
しっくり6個!
(感銘
旦那とグラニーが
「土台奉り写真」を
外部に流出させる前であれと祈りながら
正しく飾られたトロフィー写真を
慌てて送り直した木曜の午後――
ダックス賞の
トロフィーなのー